hand_made-1
2013/08/19
着物は、なぜ手縫いなのでしょう?
日本の知恵と工夫の結晶
反物の話、など
着物をほどく
反物の水通し
◇反物は、リメイクする布
反物の巾は、ちょうど良く、
着物を縫うための巾に作られています。
反物の耳を、そのまま使うことができ、
布端の始末が楽です。
大切な布を、上手に使う日本の知恵が、
たくさん込められた布です。
四角い布の反物は、
身長や体型などサイズが違っても、
仕立ての知恵と技で、
自由自在に作り直しができます。
布を大切にする、究極のリサイクルの衣です。
◇洗い張り
日本では、ついこの間まで、
家族のご飯を作るように、着物を縫いながら、
暮らしを営んでしました。
今でも、洗い張りの専門家・悉皆屋さんに頼み、
反物を大切に、仕立て直すことができます。
◇思い出を着る
祖父母・父母、そして恩人からの貴重な着物を、
また次の人へ、世代へ手渡せます。
着物の仕立てが、手縫いだからできることです。
人との繋がりを、思い出と共に、まとう衣。
そんな着物文化は、素晴らしい知恵の結晶です。
◇布を使う工夫
眠っている着物や、丈が短い着物は、
小袖に仕立て直すこともできます。
他にも着物の布は、前後を入れ替えたり、
使い回す工夫が、たくさんあります。
手で縫う着物は、縫い直すことを、
基本にしています。
着物は、四角い反物を縫ってあるので、
ほどくと、元の四角い布に戻ります。